令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午後II 過去問・解説
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ/RISS)令和1年度秋期午後II試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。
大問1 DevOpsとセキュリティインシデント対応(配点50点)
問1 ソフトウェア開発におけるセキュリティ対策に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 S社は,2010年創業の従業員数120名のインターネット広告事業者である。インターネット広告の販売及び効果測定サービスの提供を行っている。主力サービスである効果測定サービスはWebサイトのシステム(以下,Sシステムという)で,アプリケーションソフトウェア(アプリ)と,主要なWebアプリ(アプリQ)によって提供される…
設問
- 図3中の下線①について,挿入されなかった場合,攻撃者の意図に反して,どのようなことが起こると想定できるか。75字以内で具体的に述べよ。
- 本文中及び図4中の α 〜 γ に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線②について,結論に至った根拠を100字以内で述べよ。
- 表2中の対策1〜4は,図2中の3の(ア)〜(オ)のどの機能への対策となるか。それぞれ該当する機能を全て選び,記号で答えよ。
- 本文中及び表3中の あ 〜 う に入れる適切な字句を答えよ。
- 本文中の a , b に入れるコマンド名を本文中又は図中の字句を用いて答えよ。
- 本文中の え 〜 か に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線③について,該当する用語を解答群の中から全て選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線④の必要な措置とは何か。60字以内で述べよ。
- 本文中の き , く に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 図6中の け , こ に入れる適切な字句をそれぞれ5字以内で答えよ。
- 本文中の c 〜 h に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
大問2 OT/IT混在環境のセキュリティ(配点50点)
問2 工場のセキュリティに関する次の記述を読んで,設問1〜7に答えよ。 A社は,車両や産業用機械で利用される金属部品の製造会社であり,本社オフィスに加えて3か所の工場(以下,本社オフィス及び各工場をそれぞれ事業所という)をもつ。本社オフィスには,営業部,財務部,総務部,システム部などの部門が配置されている。各工場はそれぞれが独立した部門である。A社は,各事業所内及び事業所間を結ぶ基幹ネットワーク(以下,A-NETという)を整備している…
設問
- 図3中の下線①について,ログに記録されたUser-Agentヘッダフィールドの値からはマルウェアによる通信であると判定するのが難しいケースがある。それはどのようなケースか。50字以内で述べよ。
- 図3中の a に入れる適切な字句を,解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア 共通脆弱性識別子 イ コモンクライテリア ウ ディジタル証明書 エ パッチ オ ファイル復号鍵
- 図3中の b に入れる適切な字句を,解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア 初期化 イ 内蔵ストレージをUSBメモリにコピー ウ 内蔵ストレージを暗号化 エ ネットワークから切断 オ メモリをダンプ
- 図3中の c に入れる適切な字句を,10字以内で答えよ。
- 表1中の d ~ f に入れる適切な字句を,解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 次に挙げる活動は,表1中のどのステップに該当するか。該当するステップを,それぞれ表1中の番号で答えよ。 活動1:SNSを調べて,ターゲット組織の従業員の専門性や趣味嗜好の情報を得る…
- 本文中の g , h に入れる適切な字句を,それぞれ10字以内で答えよ。
- 見直し案において,FA端末が表1のAPT攻撃を受け,表1中の番号5のステップまでが成功したと想定した場合,番号6以降のステップでのデータダイオード方式のセキュリティ上の効果は何か。25字以内で具体的に述べよ。
- 表4中の i ~ k に入れる適切なものを,解答群の中から選び,記号で答えよ。解答は重複してはならない。 解答群 | |データ転送の即時性|セキュリティ(マルウェア感染)| |ア|○|○| |イ|○|△| |ウ|△|×|
- 本文中の下線②及び下線③について,FA端末のマルウェア感染のリスクを低下させるために共通して接続前に行うべき措置は何か。30字以内で具体的に述べよ。
- 事務LAN用,センサNET用の認証サーバはどこに設置するのが適切か。それぞれ図1中の(あ),(い)及び図5中の(う)~(か)から選び,記号で答えよ。
- APへの不正接続を考慮した場合,図5のネットワーク構成は図4に比べ,プロジェクトWの目的の達成の面で優れている…
- 表5中の下線④について,この値はどれか。解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア CVE イ CVSS環境値 ウ CVSS基本値 エ CVSS現状値 オ CWE
- 表5中の下線⑤について,図5中の業務サーバのソフトウェアにネットワーク経由での遠隔操作につながる可能性がある深刻度の高い脆弱性が見つかった場合に,A-NETへの被害を防ぐために適切と考えられる措置の例を二つ挙げ,それぞれ25字以内で具体的に…
- 図4中の工場LAN,標準PC及びFA端末,並びに図5中の事務LAN,F-NET,センサNET,標準PC及びFA端末は,図2のセキュリティ規程に従うと,それぞれどの部門が管理を担うことになるか。適切な部門を解答群の中から選び,記号で答えよ…
- 本文中の下線⑥について,追加すべき事項を二つ挙げ,本文中の用語を用いて,それぞれ20字以内で具体的に述べよ。
この回の出題傾向と学習ポイント
令和元年度秋期の午後IIは、DevOpsを実践する広告事業者のセキュリティインシデント対応と、工場のOT/IT混在環境のセキュリティという2問構成の選択制です。問1はフォレンジック調査からコンテナ技術まで開発寄り、問2はランサムウェア感染からネットワーク分離・規程見直しまで工場セキュリティを広く扱い、専門領域の違いが選択のポイントになる回です。
問1 DevOpsとセキュリティインシデント対応
約3週間に1回リリースされるWebアプリの侵害を、フォレンジック調査結果から読み解く大問です。攻撃者の意図に反して起こることを75字で、結論に至った根拠を100字で述べる長文記述のほか、コマンド名の穴埋め、DevOpsのセキュリティ向上策やコンテナ技術に関する解答群選択が続きます。バージョン管理・CI/CDの用語と、ログから侵入経路を推論する力の両方が必要です。
問2 OT/IT混在環境のセキュリティ
金属部品製造会社のランサムウェア感染を起点に、APT攻撃のステップ整理、データダイオード方式の効果、無線LAN認証サーバの設置場所、CVSSに関する選択、セキュリティ規程上の管理部門の判定まで16問が並びます。記述は20〜60字で、FA端末を守るネットワーク分離の設計理由を問うものが中心です。工場ネットワークの構成図を正確に追う読解力が問われます。
どちらも設問数が多く、時間配分が課題になります。演習では、解答群選択を素早く処理して長文記述に時間を残す配分を試し、根拠の段落に印を付けながら読む習慣を付けましょう。
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午後II 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。