平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午後II 過去問・解説
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ/RISS)令和-8年度春期午後II試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。
大問1 インターネット公開サーバの導入・運用時のセキュリティ侵害対策(SSH/DNS/メール)(配点50点)
問1 インターネットに公開されているサーバの情報セキュリティ対策に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 Y社は,従業員数1,000名の通信販売会社である。Y社は,会員として登録した顧客あてに,3か月ごとに商品カタログを送付し,会員からの注文を,電話,ファックス及び郵便によって受け付けている…
設問
- 初めてSSHサーバにSSH接続を行う際,利用者はSSHサーバのフィンガプリントと呼ばれる情報を確認する必要がある。フィンガプリントから確認できることを30字以内で述べよ。
- 本文中の下線①について。表1中の項番12の定義内容のうち,送信元又はあて先を本文中で変更することになった。変更箇所は送信元又はあて先のいずれかの文字を〇で囲んで示せ。また,その変更後の内容を40字以内で述べよ。
- 本文中の a , b に入れる適切な字句を答えよ。なお, a については英字8字, b については8字以内で答えよ。
- 本文中の下線②について,Y社のDNSサーバがDNSキャッシュポイズニング攻撃を受けた場合,Y社のPCのインターネットへのWebアクセスにおいて,どのような問題が発生するか。40字以内で述べよ。
- 本文中の下線②について,DNSキャッシュポイズニング攻撃を受けやすいDNSサーバの不適切な設定とは,どのような設定であるか。25字以内で述べよ。
- 図5及び本文中の c に入れる適切な迷惑メール対策技術の名称を10字以内で答えよ。
- 本文中の下線③について,カタログWebサーバのドメイン名に対して,SPFを設定したTXTレコードを解答群から一つ選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線④について,メールサーバ1ではインターネット側から届いたメールに対して,どのようなオープンリレー防止設定を実装しているか。図6中の d に入れる条件を表3中のドメイン名を含めて40字以内で述べよ。
- 本文中の下線⑤について,対策を行わない状態で悪用されたとき,Y社のメール送信において,受ける被害を60字以内で述べよ。
- オープンリゾルバ対策について。表5のアクセス制御ルールでは,どのような名前解決ができてしまうために問題となるのか。図1中の接続点(α)からDNSサーバへの問合せが成功する場合を50字以内で述べよ。
- 表4中の e に入れる適切なあて先を,図1中の(a)〜(d)の記号で答えよ。
- 表7中の f , g に入れる適切な字句を答えよ。
大問2 ソフトウェア開発会社におけるインシデント対応体制の構築(配点50点)
問2 情報セキュリティインシデント対応に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。 X社は,従業員数300名のソフトウェア開発会社である。X社の主要な事業内容は,ソフトウェア製品の自社開発,Webアプリケーションの受託開発及びオープンソースソフトウェア(OSS)を利用したサーバとネットワークの構築サービスである…
設問
- 本文中の a , b に入れる適切な字句を,それぞれ10字以内で答えよ。
- 本文中の下線①について,“事前に作っておくこと”のメリットを,インシデントの原因究明の観点から,35字以内で述べよ。
- 本文中の下線②について,X社では更にどのようなインシデントを対象として追加すべきか。35字以内で述べよ。
- 本文中の下線③について,ログ管理のポリシに盛り込むべき具体的な内容を,25字以内で述べよ。
- 本文中の下線④について,IRTがPGPを利用した電子署名を主にどのようなことを確認する目的で採用したと考えられるか。IRTの業務に即して35字以内で述べよ。
- 本文中の c ~ e に入れる適切な字句を,それぞれ15字以内で答えよ。
- 本文中の下線⑤について,IPSが設置されておらず,かつWebサーバでこのメソッドが受け付けられる設定になっている状態で図6の脅威が発生した場合には,Webサーバでどのような問題が発生する可能性が高いと考えられるか。30字以内で述べよ。
- 本文中の下線⑥について,T課長がシグネチャの設定を調整するように求めたセキュリティ上の理由を40字以内で述べよ。また,ある特定の脅威について危険度のレベルを既定値から下げることを許容する場合の条件を35字以内で述べよ。
- 本文中の下線⑦について,U君が電源を再投入しなかった理由を40字以内で述べよ。
- 本文中の下線⑧について,U君が取り出したハードディスクを直接用いて解析を行わなかった理由を35字以内で述べよ。
- 本文中の下線⑨の,周知,教育が不足していたために,ボット感染のインシデント対応において露呈したと考えられる問題を二つ挙げ,それぞれ35字以内で述べよ…
この回の出題傾向と学習ポイント
平成22年度春期の午後IIは、インターネット公開サーバの更新に伴うSSH・DNS・メールの対策検討と、ソフトウェア開発会社のインシデント対応体制構築の2問構成の選択制です。問1はFWルールやDNS設定を細部まで読ませる技術問題、問2はIRT設置からボット感染対応・証拠保全までを追う管理・運用問題で、性格の異なる2問から選択します。
問1 インターネット公開サーバの導入・運用時のセキュリティ侵害対策(SSH/DNS/メール)
通信販売会社の受注システム更新を機に、DMZに設置するサーバの対策基準を作る問題です。SSHのフィンガプリントから確認できること、FWルールの変更内容、DNSキャッシュポイズニング攻撃を受けやすい設定、SPFを設定したTXTレコードの選択、オープンリレー防止の条件、オープンリゾルバ対策と、公開サーバ運用の定番技術を横断的に問います。DNSとメールの仕組みを設定レベルで理解しておくことが必須です。
問2 ソフトウェア開発会社におけるインシデント対応体制の構築
ソフトウェア開発会社がIRT(インシデント対応チーム)を設置し、対応計画・マニュアル・IPS運用を整備していく過程が題材です。ログ管理のポリシに盛り込むべき内容、PGPの電子署名を採用した目的、シグネチャ調整を求めた理由、感染サーバの電源を再投入しなかった理由や取り出したハードディスクを直接解析しなかった理由など、証拠保全を含む初動対応の定石を25〜40字で記述します。
問1は設定・プロトコルの正確な知識、問2はインシデント対応の原則の理解と、要求される力がはっきり分かれています。演習では両方解いてみて、本試験でどちらを選ぶかの判断材料にするのがおすすめです。
出典:平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午後II 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。