令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午後I 過去問・解説
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ/RISS)令和3年度秋期午後I試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。
大問1 リモート保守のインシデント対応とSSH/FW見直し(配点50点)
問1 セキュリティインシデントに関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 J社は,従業員1,000名の小売業である。J社では,顧客情報を顧客管理サーバで管理している。J社のネットワーク構成を図1に示す。 図1のとおり,J社の社内ネットワークはFW(ステートフルパケットインスペクション型ファイアウォール)で,DMZ,サーバLAN,PC-LANに分かれている…
設問
- 図2中の a に入れる適切な字句を20字以内で答えよ。
- 図2中の下線①の設定にした目的を,"操作ログ"という字句を用いて25字以内で述べよ。
- 表1中の b , c に入れる適切な字句を,図1中の字句を用いて答えよ。
- 本文中の下線②の通信は,表1のどのルールによってFWログに記録されるか。表1中の項番で答えよ。
- 今回のセキュリティインシデントにおいて,第三者が保守用中継サーバにSSH接続可能だった期間は何月何日の何時何分から何月何日の何時何分までか。期間を答えよ。
- 図5中の下線③について,パスフレーズを設定する目的を30字以内で具体的に述べよ。
- 図5中の d に入れる適切な字句を10字以内で答えよ。
- 本文中の e に入れる適切な字句を5字以内で答えよ。
- 本文中の f に入れる適切な字句を20字以内で答えよ。
大問2 設計文書管理とIRM導入(配点50点)
問2 システム開発での情報漏えい対策に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 R社は,従業員500名の情報サービス事業者である。営業部門,システム開発部門及び管理部門があり,管理部門内の情報システム部が社内の情報システムを管理している。システム開発部門の従業員は,一つ以上のシステム開発プロジェクト(以下,プロジェクトという)に参加している…
設問
- 表1中の a に入れる適切な字句を15字以内で,表1中の b に入れる適切な字句を10字以内でそれぞれ答えよ。
- 表2中の下線①について,操作を行えるアカウントだけを解答群から全て選び,記号で答えよ。また,操作を35字以内で具体的に述べよ。
- 表2中の下線②について,参照不可になるのは,図1中の5.のどの処理でエラーになるからか。(i)〜(vi)の記号で答えよ。
- 図2中の c , d に入れる適切な整数を答えよ。
- 本文中の e に入れる適切な字句を答えよ。
- 本文中及び表3中の f に入れる適切な字句を10字以内で答えよ。
- 本文中の下線③について,どのような動作をするマルウェアに感染すると不正に取得されるか。不正取得用のマルウェアの動作を45字以内で具体的に述べよ。
大問3 組織内PCのマルウェア感染とFW/サーバ設定(配点50点)
問3 PCのマルウェア対策に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 Q社は,従業員100名の金属加工会社である。Q社には,総務部,営業部及び技術部がある。Q社では,全従業員にPCを貸与している。総務部員のPCは総務部LANに,営業部員のPCは営業部LANに,技術部員のPCは技術部LANに接続される…
設問
- 本文中の下線①について,初動対応の内容を15字以内で述べよ。
- 本文中の下線②について,どのような情報か。10字以内で答えよ。
- 本文中の a に入れる適切な方法を35字以内で,本文及び図2中の b に入れる適切な対応を20字以内で,図2中の c に入れる適切な方法を25字以内でそれぞれ述べよ。
- 本文中の下線③について,追加調査の範囲を25字以内で具体的に述べよ。
- 本文中の下線④について,変更する二つのルールの項番と,それぞれの変更後のルールにおける送信元の内容を答えよ。
- 表3中の d , e に入れる適切な設定内容を答えよ。
- 本文中の下線⑤について,どのような場合か。30字以内で具体的に述べよ。
- 本文中の下線⑥について,どのようなマルウェアか。35字以内で具体的に述べよ。
この回の出題傾向と学習ポイント
令和3年度秋期の午後Iは、リモート保守のSSH接続、設計文書の暗号化管理とIRM、組織内PCのマルウェア感染対応という3問構成の選択制です。3問ともネットワーク構成図とFWルール・機能表を読み込ませる設計で、SSH・ファイル暗号化・プロキシといった基盤技術の理解を、インシデント事例に沿って確認する回といえます。
問1 リモート保守のインシデント対応とSSH/FW見直し
保守PCから保守用中継サーバへのSSH接続を軸に、フィンガプリント確認やFWルール表を素材とした大問です。空欄補充(5〜20字)と短文記述に加え、不正なSSH接続が可能だった期間を特定させる設問、FWログに記録されるルールを項番で答える設問があり、公開鍵認証・パスフレーズの役割とステートフルFWのルール読解を押さえておくと得点しやすい構成です。
問2 設計文書管理とIRM導入
パスワードから生成した鍵でAES暗号化する文書管理の弱点を洗い出し、IRM導入で対策する流れです。空欄補充と記述に加え、操作可能なアカウントを解答群から全て選ばせる設問、処理フローのどこでエラーになるかを記号で答える設問、整数を答えさせる設問など形式が多彩です。ファイル暗号化とアクセス権限の仕組み、鍵とパスワードの関係を整理しておきましょう。
問3 組織内PCのマルウェア感染とFW/サーバ設定
全PCに管理者権限を付与している金属加工会社で、不審なログインを発見してからの初動対応・調査範囲の切り分けと、URLフィルタリングルールやFWルールの見直しを問う大問です。設問は15〜35字の記述が中心で、変更すべきルールの項番と変更内容を具体的に答えさせる形式もあります。プロキシ経由の通信制御と、初動対応の定石を身に付けておくと対応できます。
午後Iはいずれの大問も、図表のルール・手順を根拠に短い字数でまとめる練習が効きます。SSH・暗号化・プロキシの基礎知識を、本文の構成に当てはめて答える訓練を意識しましょう。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午後I 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。