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平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午後I 過去問・解説

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ/RISS)令和0年度秋期午後I試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。

大問1 バッファオーバフロー脆弱性とメモリ破壊攻撃対策(配点50点)

問1 ソフトウェア開発に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 U社は,IoT機器の開発を行う,従業員数400名の企業である。IoT機器のソフトウェアの開発にはC/C++言語を使うことが多い。IoT機器に搭載するOSは,これまでLinuxを利用してきたが,今後はLinux以外も利用する予定である…

設問

  • 本文中の a 〜 d に入れる適切な字句を,解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア Return-to-libc イ ROP ウ テキスト エ ヒープ オ ベースポインタレジスタ保存値 カ ライブラリ キ リターンアドレスX
  • 本文中の あ に入れる適切なアドレス値を図2中から選び,㋐〜㋔の記号で答えよ。
  • 本文中の下線①について,DEPが機能していると攻撃が成功しない理由を答えよ。
  • 本文中の e , f に入れる適切な字句を,表1中の用語を用いて答えよ。
  • 本文中の g に入れる適切なライブラリ関数名を答えよ。
  • 本文中の下線②について,図1のプログラムにおいて,排除できないケースに該当する処理を行番号で答えよ。また,排除できない理由を30字以内で述べよ。
  • 本文中の下線③について,どのような問題か。また,どのような開発環境の場合に問題となるか。それぞれ25字以内で述べよ。

大問2 ネットワークワーム感染のインシデント対応(配点50点)

問2 セキュリティインシデント対応に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 G社は,従業員数1,200名の製造業であり,本社と四つの工場がある。工場には,無線LANアクセスポイント(以下,APという)を導入している。本社及び各工場には,レイヤ2スイッチ(以下,L2SWという)及びネットワークセキュリティモニタリング(以下,NSMという)機能が設置されている…

設問

  • 本文中の a ~ e に入る語句を解答群から選び,記号で答えよ。
  • 図3中の下線①について,どのようなTCPフラグの組合せの応答か。8字以内で答えよ。
  • 本文中の下線①について,ワームVが行うスキャンの特徴を踏まえ,図3中の(a)及び(b)のスキャンが宛先IPアドレス別の件数の上位に登場しない理由を,それぞれ25字以内で述べよ。
  • APの通信ログとDHCPサーバログを調査し,ワームVに感染したと判断すべきPCを答えよ。なお,解答に当たっては,答案用紙に記載した表2の各PCのホスト名を○印で囲んで示せ。
  • 感染したPCによる通信を調べると,DHCPによってIPアドレスが変わったので,感染した複数のPCが同じ送信元IPアドレスを使っている場合がある。感染した複数のPCによって使われた送信元IPアドレスを解答群から全て選び,記号で答えよ。
  • 本文中の下線②について,チェックすべき内容を二つ挙げ,それぞれ30字以内で述べよ。
  • 本文中の下線③を実現するために行う設定を,25字以内で述べよ。

大問3 アプリフレームワーク脆弱性とWAF導入(配点50点)

問3 ソフトウェアの脆弱性対策に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。 B社は,従業員数500名の食品販売会社であり,インターネットを介して消費者向けに食品を通信販売している。通信販売で使用するシステム(以下,通販システムという)の運用,保守は,B社のKリーダを中心に,S君ほか協力会社の従業員5名の計10名で行っている。通販システムを含むB社情報システムのサーバの概要を表1に,構成を図1に示す…

設問

  • 本文中の下線①を実現するための手段を15字以内で述べよ。
  • 図2中の a に入れる適切な字句を英字4字で答えよ。
  • 本文中の下線②について,KリーダがS君に指示した措置を,30字以内で述べよ。
  • 図3中の下線③について,コマンド履歴にSSHコマンドの接続先IPアドレスが含まれていた場合,スクリプトUの内容を考慮すると更に調査が必要となる…
  • 本文中の b に入れる適切な字句を5字以内で答えよ。
  • 本文中の下線④について,ハードウェア型WAFを導入する場合,通販システム利用者の通信プロトコルを考慮すると本文中に必要な機能を30字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の c に入れる適切なサーバ名を図1中から選び答えよ。また,本文中の d に入れる適切なレコードの名称を答えよ。

この回の出題傾向と学習ポイント

平成30年度秋期の午後Iは、メモリ破壊攻撃への対策、ネットワークワーム感染のインシデント対応、Webアプリケーションのフレームワーク脆弱性対応という3問からの選択制です。低レイヤの技術知識を問う問1と、ログや本文の状況を丁寧に読み解く問2・問3という組合せで、技術寄りの度合いに幅がある回です。

問1 バッファオーバフロー脆弱性とメモリ破壊攻撃対策

IoT機器開発企業を舞台に、スタックバッファオーバフローの攻撃原理をメモリマップと突き合わせて追う大問です。Return-to-libcやROP、DEPといった用語の解答群選択に加え、DEPが機能すると攻撃が成功しない理由や対策技術の限界を25〜30字で記述させます。スタックの構造とリターンアドレス書換えの仕組みを、図で説明できるレベルまで理解しておくと得点しやすい大問です。

問2 ネットワークワーム感染のインシデント対応

製造業のネットワークでワームVの感染が発生し、ネットワークフロー情報(NF情報)やAPの通信ログ、DHCPサーバログから感染PCを特定していく調査型の大問です。TCPフラグの組合せを答える知識問題もありますが、中心はログの表を突き合わせる読解で、記述は25〜30字。スキャン活動の集計上の見え方と、DHCPでIPアドレスが変わる点への注意が鍵になります。

問3 アプリフレームワーク脆弱性とWAF導入

食品通販会社を舞台に、Webアプリのフレームワーク脆弱性の公表からインシデント対処、WAF導入の検討までを追う大問です。英字4字などの穴埋めと15〜30字の記述が中心で、どの機器のログで何を調査すべきかを具体的に答えさせます。利用者の通信プロトコルを考慮したWAFに必要な機能やDNSのレコード名など、Web基盤の運用知識も問われます。

午後Iは1問あたりに使える時間が短いため、問題選択の見極めが重要です。問1のような低レイヤ問題は知識があれば速く解ける一方、問2・問3はログの丁寧な読み取りが必要です。演習で自分の得意分野を把握しておきましょう。

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出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午後I 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。