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平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午後II 過去問・解説

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ/RISS)令和-3年度秋期午後II試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。

大問1 シンクライアント技術による情報漏えい対策の設計(配点50点)

問1 シンクライアント技術を利用したマルウェア対策に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。 A社は,従業員数20,000名の金融機関である。A社では,これまで,本店,国内支店及び海外支店で働く従業員間の情報共有,電子メール(以下,メールという)の送受信及びインターネット上のWebサイトアクセスのための環境を整備している。現在のPC,サーバ及びネットワーク(以下,OAシステムという)の構成を図1に示す…

設問

  • 設計案1について,次の(a)〜(c)の場面で利用される全ての通信を,それぞれ表1中の項番で答えよ。 (a) 本店のTC端末を利用して,グループウェアサーバ上のファイルをファイルサーバに転送する…
  • 設計案1において,受信メールの添付ファイルを海外支店のTC端末から開いてマルウェアに感染した場合,マルウェアはどの構成要素上で動作するか,図2中の用語で答えよ…
  • 指摘1について,ウイルススキャンが行われないのはどのような場合か。二つ挙げて,それぞれ25字以内で述べよ。
  • 指摘2について,方式2が要件3を満たせない理由を,技術的要因を含めて75字以内で述べよ。
  • 設計案2において,利用者がインターネット上のWebサイトのファイルを閲覧してマルウェア感染が起きた場合,マルウェアはどの構成要素上で動作するか,図3中の用語で答えよ。
  • 設計案2において,利用者が受信メールの添付ファイルを開いてマルウェア感染が起きた場合,マルウェアはどの構成要素上で動作するか,図3中の用語で答えよ。
  • 設問2におけるマルウェア対策について,目的遂行段階でマルウェアが利用する二つの通信のうち,FWによって禁止されている通信を答えよ…
  • 海外支店Xの共同融資業務及び幹事業務のうち,設計案2では実現できない項目を全て挙げ,本文中のa〜hの記号で答えよ。
  • 設計案3において,海外支店XのPCからインターネット上のWebサイトのファイルを閲覧してマルウェアに感染した場合,及び受信メールの添付ファイルを開いてマルウェアに感染した場合,それぞれマルウェアはどの構成要素上で動作するか,図4中の用語で答…
  • パフォーマンス要件を満たすために必要な回線速度は何Mビット/秒か。小数第1位を四捨五入して整数で答えよ。ここで,回線使用率は70%とする…
  • 本文中の下線①を実現するために,図5中の海外支店XのDMZに追加すべき構成要素を解答群の中から全て選び,記号で答えよ。
  • 設計案4において,監査とセキュリティ管理の役割を一つの組織にもたせた場合,どのような不都合が起こるか。30字以内で述べよ。

大問2 クラウドストレージと暗号技術を用いた重要データ漏えい対策(配点50点)

問2 データの取扱いに関する次の記述を読んで,設問1〜6に答えよ。 V社は,CM,プロモーションビデオなどのコンテンツを受託制作する従業員数500名の会社である。従業員はコンテンツの素材撮影のために国内外に出張する機会が多い。V社は,コンテンツの制作の一部を他の事業者に委託している。委託先事業者(以下,委託先という)にも事業を行う上でデータやノウハウを提供する場合が多い…

設問

  • 図3中の下線①について,この措置は,マルウェア感染ファイルの拡散がどのように起こることを想定したものか,40字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の下線②について,同期用FSにどのような機能を追加すればよいか。追加機能の内容を,30字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の a , d ~ f に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
  • 本文中の b , c に入れる適切な字句を, b は5字以内で, c は15字以内でそれぞれ答えよ。
  • 表3中の g , h に入れる適切な字句を,それぞれ5字以内で答えよ。
  • 本文中の下線③について,セキュリティ上の問題を,45字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の i ~ m に入れる適切な数値を答えよ。
  • 本文中の n , o に入れる適切な暗号の利用モードを,図6中の三つの利用モードの中から選んで答えよ。
  • 本文中の下線④について,Qサービスの暗号化機能の効果が期待できないのは,Qサービスのどのような仕様によるものか。30字以内で述べよ。
  • 図7中の下線⑥について,別の方法として,一つの鍵を全ての機密フォルダで共有して利用する方法がある。これらの二つの方法を比較した場合に,下線⑥の方法が優れている点は何か。35字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の下線⑤について,暗号化対象ファイルに関係するどのような情報が秘匿されないか。二つ挙げ,それぞれ15字以内で答えよ。
  • 本文中又は図9中の p ~ t に入れる適切な数値を答えよ。数値で答え, t は小数第2位を四捨五入して,小数第1位まで求めよ。
  • 本文中の下線⑦について,指摘に対応するには,図7の拡張機能をどのように修正すればよいか。修正内容を,50字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の下線⑧について,どのような場合にファイルが平文のままQサービスに保管され続けるのか,35字以内で具体的に述べよ。また,この状況を防ぐには,同期用FSの拡張機能にどのような修正を行えばよいか。修正内容を30字以内で述べよ。
  • 本文中の下線⑨について,Uさんがまとめた対策について,35字以内で述べよ。

この回の出題傾向と学習ポイント

平成27年度秋期の午後IIは、シンクライアント技術による情報漏えい対策の設計と、クラウドストレージと暗号技術によるデータ保護の2問からの選択制です。どちらも設計案を段階的に修正していく長編で、通信経路や暗号方式を図表と突き合わせて検証する、設計レビュー型の出題が特徴です。

問1 シンクライアント技術による情報漏えい対策の設計

金融機関がPCをシンクライアント端末へ移行する設計が題材です。設計案1から4へ修正を重ねながら、場面ごとに利用される通信を表の項番で選ぶ設問、マルウェアがどの構成要素上で動作するかを答える設問が繰り返され、要件を満たせない理由を75字で述べる記述や回線速度の計算問題もあります。シンクライアントの画面転送とデータの所在、FWによる通信制御の関係を図で追える力が必須です。

問2 クラウドストレージと暗号技術を用いた重要データ漏えい対策

コンテンツ制作会社がオンラインストレージのQサービスを導入し、暗号化で重要データを守る設計が題材です。暗号の利用モードを図中の3つから選ぶ設問、鍵をフォルダごとに分ける方式と共有する方式の比較、秘匿されない情報の指摘、数値計算、拡張機能の修正内容を50字で述べる記述などがあります。ファイル暗号化の方式、利用モードの特徴、鍵管理の設計を体系的に復習しておきたい大問です。

設計案の修正が進むたびに前提が変わるため、どの案について問われているかの取り違えが失点原因になります。演習では、案ごとの構成図を手元で描き分けながら解く進め方をおすすめします。

この問題を解いて、記述答案をAIで採点する →

出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午後II 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。