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平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午後I 過去問・解説

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ/RISS)令和-5年度春期午後I試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。

大問1 マルウェア解析と標的型サイバー攻撃への対応(配点50点)

問1 マルウェア解析に関する次の記述を読んで,設問1~3に答えよ。 J社は,新薬の研究開発を行っている従業員数100名の研究所であり,ある特殊な分野の研究開発で世界的に高い評価を受けている。J社のネットワークは,研究開発事業で利用するネットワーク(以下,RD-LANという),外部との情報交換に利用するネットワーク(以下,OA-LANという)及びDMZの三つで構成されている。J社のネットワーク構成を図1に示す…

設問

  • 〔マルウェアの解析結果〕について答えよ。ML4をダウンロードしたマルウェア名を答えよ。
  • 攻撃者がML3の活動を隠蔽するためにログの改ざんを試みた機器はどれか。マルウェアの特徴とJ社のネットワーク環境を基に答えよ。また,本文中の下線①について,どのような内容のログか。25字以内で具体的に述べよ。
  • 〔マルウェア解析後の暫定対策〕について答えよ。本文中の a に入れる適切な字句を,本文中の用語を用いて10字以内で答えよ。
  • ML2~ML4と外部との通信を遮断するために,Y主任が行った設定変更を,40字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の下線②の対策とはどのようなものか。本文中の記載内容を基に25字以内で具体的に述べよ。
  • 攻撃者の目的について答えよ。本文中の下線③の工夫を,マルウェアの機能の観点から二つ挙げ,それぞれ20字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の下線④について,攻撃者が突破を試みたJ社のセキュリティ対策とは何か。30字以内で具体的に述べよ。
  • 本文中の b に入れる,想定されるJ社の被害を15字以内で答えよ。

大問2 DNSの名前解決通信における送信元IPアドレス詐称対策(配点50点)

問2 IPアドレス詐称対策に関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。 A社は,従業員数4,000名の化学メーカである。東京に本社,大阪に支社,国内の3か所に工場がある。A社では,電子メール(以下,メールという)の利用などのために,インターネット接続システム(以下,Xシステムという)を導入している。Xシステムは本社に設置され,B社のインターネット接続サービス(以下,B社サービスという)を利用している…

設問

  • 本文中の a ~ c に入れる適切な字句を,a については英字5字以内,b については6字以内,c については英字8字以内で答えよ。
  • E主任とFさんが確認した,C-DNSサーバにてCP攻撃を成功しにくくする対策とは何か。“ポート番号”という字句を用いて,対策の内容を30字以内で述べよ。
  • C-DNSサーバにおいて,図2の(1)の問合せPTを拒否しない設定にしている理由を,40字以内で述べよ。
  • 本文中の下線①について,表2の項番1の送信元として設定すべき全てのネットワークを,図1中の(a)~(f)から選び,記号で答えよ。
  • 本文中の下線②の攻撃の内容を,40字以内で述べよ。
  • 送信元を支社プロキシサーバに詐称した問合せPTに対し,FW-AのIPアドレス詐称対策機能が有効に機能しない理由を,60字以内で述べよ。
  • 本文中の下線③について,支社システムに追加する機能を,20字以内で述べよ。

大問3 デスクトップ仮想化によるリモートアクセス環境のセキュリティ(配点50点)

問3 リモートアクセス環境の情報セキュリティ対策に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 H社は,従業員600名の産業用機械製造・販売会社であり,本社と8か所の支店がある。H社では,全従業員に1台ずつデスクトップPCを貸与している。他拠点への出張が多い従業員に,外出が多い営業部員には,社外持出し用PCも貸与している…

設問

  • 図1中の下線①によって得られるセキュリティ上の効果を,40字以内で具体的に述べよ。
  • 表1及び表2中の a に入れる適切な字句を10字以内で答えよ。
  • 表2中の b に入れる適切な字句を15字以内で答えよ。
  • 表2中の下線②について,管理者が実施すべき作業を三つ,それぞれ20字以内で述べよ。
  • 本文中の下線③について,K部長が指摘した理由を,35字以内で述べよ。
  • 本文中の下線④について,ウイルス定義ファイルの更新のたびに発生する管理者の作業と利用者の操作を,それぞれ25字以内で述べよ。
  • 本文中の下線⑤について,N主任が考えたセキュリティリスク低減の効果を,30字以内で具体的に述べよ。また,そのような効果がある理由を30字以内で述べよ。

大問4 機密情報保護対策(対象情報の識別と具体的対応)(配点50点)

問4 情報漏えい対策に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 L社は,従業員数200名のソフトウェアパッケージ開発会社である。L社では,自社で開発したソフトウェアパッケージを,顧客ごとの要件に合わせてカスタマイズする業務を行っている。販売の早い段階から,開発部門,営業部門など各部門の関係するメンバ(以下,プロジェクトメンバという)でプロジェクトを編成し,プロジェクトマネージャの下で業務を行っている…

設問

  • 本文中の下線①の営業秘密の3要件を,それぞれ15字以内で答えよ。
  • 本文中の下線②で利用する手法や技術のことを何というか。適切な用語を15字以内で答えよ。
  • 図4に示したQ主任の検討結果について,図4中の a , b に入れる適切な字句を,それぞれ答えよ。
  • 図4中の2.の対策で想定しているセキュリティ上のリスクを,40字以内で述べよ。また,図4中の c に入れる具体的な対策を,20字以内で述べよ。
  • 本文中の下線③の運用上のルールの内容を,40字以内で述べよ。

この回の出題傾向と学習ポイント

平成25年度春期の午後Iは、マルウェア解析、DNSのIPアドレス詐称対策、デスクトップ仮想化、機密情報保護の4問構成の選択制です。標的型攻撃やDNSといったネットワーク技術中心の問1・問2と、VDIの運用や法制度も絡む問3・問4に分かれ、いずれも短い字数で的確に記述する力が試されます。

問1 マルウェア解析と標的型サイバー攻撃への対応

新薬研究所J社への標的型攻撃が題材で、物理的に隔離されたRD-LANとUSBメモリによるデータ受渡しという環境設定が鍵になります。複数のマルウェア(ML2〜ML4)の挙動を本文から整理し、ログ改ざんを試みられた機器の特定、通信遮断のための設定変更、攻撃者の狙いなどを15〜40字で記述します。マルウェアの動きを時系列で追う読解が中心の大問です。

問2 DNSの名前解決通信における送信元IPアドレス詐称対策

DNSの名前解決を題材に、送信元IPアドレスを詐称した攻撃への対策を検討します。用語の穴埋めに始まり、キャッシュポイズニング(CP攻撃)を成功しにくくするポート番号に関する対策、FWのIPアドレス詐称対策機能が有効に機能しない理由(60字)など、DNSとFWの仕組みの正確な理解が必要です。問合せ・応答パケットの流れを図に描ける水準まで固めておきましょう。

問3 デスクトップ仮想化によるリモートアクセス環境のセキュリティ

デスクトップ仮想化(VDI)によるシンクライアント環境の導入を検討するH社が舞台です。共用端末の設置で得られるセキュリティ上の効果、表の穴埋め、管理者が実施すべき作業、ウイルス定義ファイル更新のたびに発生する運用など、VDIの仕組みとその運用負荷を問う設問が10〜40字の記述で並びます。画面情報だけを端末に送る方式の特性を理解していると解きやすい大問です。

問4 機密情報保護対策(対象情報の識別と具体的対応)

ソフトウェアパッケージ開発会社L社の情報漏えい対策が題材です。冒頭で不正競争防止法の営業秘密の3要件を各15字以内で答えさせる知識問題があるのが特徴で、以降は機密情報の分類・アクセス権管理を前提に、想定されるリスクと具体的対策を20〜40字で記述させます。法的要件と技術・運用対策を結び付けて説明できるよう、営業秘密管理の基本を確認しておきましょう。

4問はテーマの毛色が大きく異なります。ネットワークに自信があれば問1・問2、運用・管理系が得意なら問3・問4というように、自分の得意分野で確実に得点する選択戦略を演習で試してください。

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出典:平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午後I 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。